会長挨拶

 昨年度に引き続き、会長という重責を担うことになりました。 これまでの経験などを生かしながら、 力不足ではありますが、県事研活動が少しでも前進できるよう精一杯務めさせていただきます。会員の皆様の御支援や御協力をよろしくお願いいたします。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、これまで各学校におかれましても多くの制限がとられてきたのではないでしょうか。県事研においても活動への制限があるなかで、感染拡大防止に努めながら研究活動の歩みを止めないために、WEB会議システム“ Zoom ”などを使用して会議や研修会を行ってきました。

 昨年度より2名の方にICT担当として委嘱させていただき、その方々のお力をお借りしながら代議員会を初めてオンライン(表決のみ書面)で開催し、また秋季研においては一部ライブ配信で研修を行い、少しでも学びが深まるように新たな取組をさせていただきました。

 5月8日より、新型コロナウイルス感染症が季節性インフルエンザと同じ感染症法でいう5類となります。行動制限も大幅に緩和されますが、すべての活動をこれまで通りすべて元に戻すことはありません。これまでの3年間で培ってきた経験を生かし、県事研活動が少しでもスリム化となるよう考えながら活動していきます。今年度の代議員会は表決も含め“ Zoom ”を使用してオンラインで開催します。来年度以降も代議員会については、オンライン開催とさせていただく予定です。

 さて、「つかさどる」職となり「共同実施」も制度化され事務職員を取り巻く環境は本当に大きく変化しました。岐阜県教育委員会においては、令和3年度に標準的職務内容の見直しをされ、4年度には教職員課より「市町村立小中学校等事務職員のキャリ アステージにおける育成指標」も通知されました。育成指標については、キャリアステージに応じた資質能力を明確にし、系統的な人材育成を図ることを目的に作成されています。岐阜県が目指す学校事務職員像として「マネジメント力を有し、主体的に校務運営に参画する事務職員」「子どもの姿で学校を語り、学びの環境を協創する事務職員」「実務能力や政策形成・立案能力など教育行政職員としての専門性を有する事務職員」とあります。事務職員に期待される役割はこれまで以上に大きくなっています。

 こうした状況を踏まえ、県事研では、今年度の研究 テーマをこれまでに引き続き「子どもたちの豊かな育ちを実現する学校事務」、サブテーマは、事務職員として校務運営にしっかりと「参画」していけることを願う思いから“校務運営への参画を支援する共同実施の推進”と変更し、理事会の承認を得ました。正式には代議員会での承認をいただくことになりますが、このテーマを掲げて県事研活動を進めていきたいと考えていますので、御理解と御協力をお願いいたします。

 また,これまで県事研が提案し推進してきた岐阜県型共同実施「学校運営支援室」について、今年度も推進と確立を研究の最重点として活動し ていきますが、平成29年に地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正で「共同学校事務室」が制度化され、岐阜県教育委員会は標準的職務内容の改正通知などにおいて「共同学校事務室」と明記されました。学校運営支援室の研究と同時に、共同学校事務室についても研究を進めていきます。10月に4年ぶりに参集で開催させていただく、研究大会において今後の方向の説明を予定しています。 是非御参加ください。

 今年度も様々な活動を通して会員の皆様とのつながりを大切にしていきたいと思っています。岐阜県の学校事務職員が進むべき道を探りながらの研究の歩みですが私たち役員だけでは見えない部分もあります。会員の皆様の思いも伝えてくださるとありがたいです。これからも県事研の活動に御理解や御 協力をよろしくお願いいたします。

岐阜県小中学校教育研究会事務職員部会
会長 小川 茂樹

岐阜県小中学校教育研究会 事務職員部会