今年度会長という重責を担うことになりました。これまでの経験などを生かしながら,微力ではありますが「県事研があって良かった」と言っていただける活動ができるよう精一杯務めさせていただきます。
さて,岐阜県は現在,共同学校事務室等を実施している市町村が9割以上となり,チームで業務を行うことが当たり前となりました。また,昨年度の調査等においても,リーダーをはじめ組織で働く事務職員としての資質能力の向上を求める声が多く聞かれました。こうした状況を踏まえ,昨年度の研究大会において「岐阜県型共同実施」を推進する活動に区切りをつけ,「組織に必要な人材を育てる」活動を行っていく旨を御報告させていただきました。
そこで,研究テーマは「子どもたちの豊かな育ちを実現する学校事務」を継続しますが,サブテーマについては現状を鑑みて,「校務運営への参画を支援する共同学校事務室の機能強化」と変更しました。これは,研修を通して私たちの資質能力の向上を図り,共同学校事務室が機能を十分に発揮させることで,誰もが自信を持って校務運営に参画できるようにしたいという願いが込められています。
このテーマのもと,共同学校事務室等の機能強化のため,組織に必要な人材を育てる研修に重点をおき,室長等リーダー研修をはじめ,若手育成のためのスキルアップ研修,県の組織を活かした情報の提供等,横のつながりを強化するきっかけを提供していきたいと思います。
そんななか,県教育委員会主催による「市町村立小中学校等事務職員リーダー研修」が新設されました。これまで県教育委員会や校長会との懇談のなかで粘り強くお願いしてきたことが一つ実現しました。今年度も県教育委員会及び校長会との懇談を予定しています。各ポジションに応じた研修をはじめ,若手育成のための研修等,任命権者による育成指標に基づいた研修の充実について話題にしていきます。
そして,もう一つの大きな取組として「県事研のスリム化」を進めていきます。共同学校事務室等が充実し,確実に機能しつつあるなかで,研究会活動そのものの見直しが求められています。まずは現在行われている活動を洗い出し,見直すことで,持続可能な研究活動としていきます。さらに,組織やシステムの在り方についても順次見直しを進め,9年度を目途にスリム化された新たな県事研をスタートさせたいと考えています。
これら県事研の活動の先に子どもたちを取り巻く全ての人々の「ええ顔」があふれるように願っています。
今年度は新たな一歩を踏み出す「チャレンジの年」となります。このチャレンジを成果とするためには会員の皆様の御支援,御協力が何よりも必要不可欠です。様々な活動等を通して会員の皆様の声に耳を傾け,「つながり」を大切にしながら改革を進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
岐阜県小中学校教育研究会事務職員部会 会長 旗屋 修子